「人を雇用する中小企業の経営者様」に知ってただきたい労働・社会保険法に関する情報を、ブログでお伝えしています。
「あなたの、はた「楽」をサポート」、おひさま社会保険労務士事務所代表の篠田 恭子です。
私自身も市内保育園に息子がお世話になっていて、こどもの人数分、つまり3回「保活」というものを経験しています。
とはいえ、長男の保活をした15年くらい前と比べて、入りやすくなったのか、保活がしやすかったかというと、個人的な感想になりますが、体感としては3番目の時が一番大変でした。
1番上の時の15年ほど前よりも、新しい保育園ができたり、一時保育が充実してきたりと、いろいろ取り組んでいただいていますが、申し込みをする人がどんどん増えているので、なかなか待機児童「ゼロ」目標の達成には届かないようです。
お客様からも
「復帰したいといってはくれるんだけど、預け先がなくて復帰してもらえないんです」
という話も聞いたりしています。
仕事をすることが必ずしもいいことではないと思いますが、「仕事をしたい」というときに、預け先がどこにもないというのは辛いです。
保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)
ポイントはこちら。
保育所等利用定員は289万人 (前年比8万8千人の増加)
保育所等を利用する児童の数は268万人 (前年比6万5千人の増加)
待機児童数は16,772人、前年比3,123人の減少
保育園というところは、1番入りやすいのが4月です。
3月に年長児が卒業しますし、4月に0歳児クラスの子どもたちが1歳児クラスに進級すると、0歳児クラスは定員の数だけ空きます。
ほかのクラスも、定員-持ち上がる子供の人数が空き人数になりますから、その分募集ができます。
(こどもの年齢が大きくなると定員が増えるので、空きが発生するのです。)
4月に入れない(申し込めない・申し込まない)場合は、4月に埋まった後の空きまちになるので、次の年度になるまでは入れない可能性があります。
そんな事情があるので、4月1日時点が待機児童最小の人数で、4月1日以降はどんどん待機児童数が増えていっているはずです。
全国待機児童マップ
保育所等関連状況取りまとめ(全体版)p.15より
こちらの全国待機児童マップによると、東京都、千葉県、埼玉県、兵庫県、福岡県、沖縄県で待機児童数が1000人を超えています。
逆に待機児童数が100人未満の都道府県は23。
待機児童問題が、都市部に集中していることがわかります。
埼玉県ですと、さいたま市の待機児童数が393人。これは東京都世田谷区、兵庫県明石市に次ぐ3番目です。
ちなみに川越市は待機児童数 20人。
政府が掲げる待機児童ゼロ、2020年度末までに達成できるでしょうか?
ゼロ目標は3年先送りにして2020年度末になったので、ぜひとも達成していただきたいものですが・・・
しのだ
小さい子供がいながら働こうと思うには様々な考えや思いがあると思います。
仕事をするためには、子供を預けないと難しいことも多いです。
それを入口からシャットアウトしてしまう状況は、辛いですね。
早くこの問題が解決に向かうことを願ってやみません。
参考
保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)及び「子育て安心プラン」集計結果を公表
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埼玉県川越市で開業している「あなたの、はた「楽」をサポート」する社会保険労務士です。
元リケジョであり、IT業界から社会保険労務士に転身した、ちょっと異色の経歴をもつ社労士です。
プライベートでは3男児の母になり、会社員時代に産休・育休・時短勤務も身をもって経験済。市内保育園に10年以上お世話になっています・・・
働く時間は人生の3分の1ともいわれます。
社長さんも従業員さんも、働くすべての人に楽しい仕事人生を送ってほしいという思いから、社会保険労務士になりました。
現在は社労士業である労務管理と合わせて、人事制度・賃金制度を中心とした制度作り、採用育成に関するコンサルティングを行っています。
中小企業の身近なアドバイザーとして、よりよい職場づくりを応援しています。