「人を雇用する中小企業の経営者様」に知ってただきたい労働・社会保険法に関する情報を、ブログでお伝えしています。
「あなたの、はた「楽」をサポート」、おひさま社会保険労務士事務所代表の篠田 恭子です。
昨日11月18日のセミナーが無事終了しましたので、少しご報告を。
第42回ライフプラン&キャリアプランを考える会交流会
テーマ:2018年度公的助成金制度と社会保険労務士との連携について
まずは貴重な機会をいただきましたこと、主催者の方、ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。
そもそも、なぜキャリア・コンサルタントさんのセミナーに登壇することになったかと言いますと、昨年度まで、「セルフ・キャリアドッグ制度」の導入+実施でもらえる助成金があった関係からです。
セルフ・キャリアドッグ制度を簡単に言うなら、中小企業の従業員に対して、定期的なキャリア・コンサルティングをしていただくというものです。キャリア・コンサルタントというと学校やハローワークで相談を受けているイメージをもたれるかもしれませんが、それを企業内でも行おうという取り組みでした。
もともとはキャリア・コンサルティング制度でしたが、セルフ・キャリアドッグに途中から名前が変わりました。厚生労働省の意図としては、人間ドッグをイメージして、人間ドッグと同じように定期的に受けましょうとことだと理解しています。
セルフ・キャリアドッグを実施するために、社労士はキャリア・コンサルティングはできませんので、国家資格をお持ちのキャリア・コンサルタントさんにお願いする必要がありました。
最初はそのような形(助成金がらみ)で、何人かのキャリア・コンサルタントさんとつながることになり、お声掛けいただき、今回のセミナーとなりました。
残念ながら(?)、今年度から、助成金はなくなりました。
(制度導入なので、導入した企業にはセルフ・キャリアドッグ制度を続ける義務があります)
今年度からは助成金にとらわれず、キャリア・コンサルタントさんがやりたかった、本来のキャリア・コンサルティングができるようになったと思います。
ただ、お話をうかがうと、実際のところはキャリア・コンサルタントの皆様が企業領域(特に中小企業)で活躍するためにはまだまだ地盤が整っておらず、試行錯誤している状況のようです。
とはいえ、この人材不足の日本で、キャリア・コンサルティングには大きな意義があると考えます。
楽しく働くには、私たち社労士のサービスである労務管理や人事制度の構築だけではどうしても限界があります。
従業員の声に真摯に耳を傾け、その思いや要望を経営者にその気持ちを伝えることができるのは、外部のキャリア・コンサルタントさんだからこそできることではないかと感じますので、諦めずに企業領域でもご活躍いただけたらと思います。
昨日お話しながら思ったことは「餅は餅屋」ということ。
当事務所では、働き方改革を見据え、主に埼玉県の中小企業の労務管理や人事制度等を通じ、職場づくりを応援していきたいと思っています。
これはパソコンに例えるなら、主にハード面。中小企業の基盤をつくる仕事です。
ソフト面である従業員のモチベーションアップについては、得意な方にお任せしていきたいと思いました。
制度作りも従業員研修も、従業員のモチベーションアップの取り組みも全部自分でやろうとしたら、きっとうまくいかないだろうし、お客様の満足は得られないだろう。
だからこそ、自分の得意に注力し、苦手なところややりきれない部分は信頼できる他の方にお願いしていこう。
今回のセミナーを通じ、この考えがより明確になりました。
しのだ
埼玉県川越市で開業している「あなたの、はた「楽」をサポート」する社会保険労務士です。
元リケジョであり、IT業界から社会保険労務士に転身した、ちょっと異色の経歴をもつ社労士です。
プライベートでは3男児の母になり、会社員時代に産休・育休・時短勤務も身をもって経験済。市内保育園に10年以上お世話になっています・・・
働く時間は人生の3分の1ともいわれます。
社長さんも従業員さんも、働くすべての人に楽しい仕事人生を送ってほしいという思いから、社会保険労務士になりました。
現在は社労士業である労務管理と合わせて、人事制度・賃金制度を中心とした制度作り、採用育成に関するコンサルティングを行っています。
中小企業の身近なアドバイザーとして、よりよい職場づくりを応援しています。