「人を雇用する中小企業の経営者様」に知ってただきたい労働・社会保険法に関する情報を、ブログでお伝えしています。
「あなたの、はた「楽」をサポート」、おひさま社会保険労務士事務所代表の篠田 恭子です。
ジェンダー・ギャップ(男女格差)リポート
毎年話題になるジェンダーギャップ。
男女格差の大きさを調査した世界経済フォーラム(WEF)の2019年の報告書で、日本は153カ国中121位で過去最低だったと報道されています。
昨年2018年は、日本は110位。
2019年は110位から121位に大きくランクダウンしてしまいました。
このジェンダーギャップに関する報道記事を読み比べてみると、ランクダウン、過去最低、G7で最低・・・等の言葉が並んでいます。なんとも悲しい結果となりました。
いつも比較されているのは、お隣の韓国になりますが。
韓国は昨年2018年は、115位でしたが、今回2019年は、韓国は順位を上げて108位となりました。
日本は韓国に逆転されてしまいましたね。
私は自分も女性で、ジェンダーギャップを感じながら会社勤めをしていたので、今も「女性の活躍推進を積極的に応援したい」という立場でいます。
過去に川越市の男女共同参画審議会に委員として出席していたこともあります。
男女共同参画社会とは
平成11年6月に男女共同参画社会基本法が交付・施行されています。
この第2条に男女共同参画社会がどのようなものかという定義があります。
「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」
男女共同参画社会基本法に基づいて、施策の総合的かつ計画的推進を図るため、「基本的な考え方」、「施策の基本的方向」、「具体的な取組」が国の男女共同参画基本計画に定められています。
さらに都道府県も男女共同参画基本計画を定めていて、それを踏まえて市区町村でも男女共同参画基本計画というものを作っています。
川越市の男女共同参画審議会では、川越市の男女共同参画基本計画や実施状況について意見を言い合ったりですとか、川越市の「女性管理職を増やそう」という取り組みについても話し合ったりしていました。
そんな風に、国・都道府県・市町村では男女共同参画をすすめています。
民間でももちろん、男女共同参画をすすめていこうと、企業が様々な取り組みをしています。
それでも日本ではまだまだなんだなぁと感じさせるリポートでした。頑張って取り組んでいるのに順位が後退してしまう・・・というのは悲しいです。
管理職の割合が低いという点においては川越市の男女共同参画審議会では、そもそも女性の採用が少なかった年代があり、管理職になる候補がそもそも少ないという話がありました。
そもそも管理職になりたがらないというのもあるようです。管理職に対するマイナスイメージ、これは民間企業でもありますね。
年功序列ではない制度設計にし、若くても入社してからの年数が低くても能力を重視する。
長い時間働かなくても管理職になれるようにする。
時短勤務やフレックス制度を導入することも方法としてはいいと思います。
職場環境を整えることが急務であると感じています。
ご参考
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埼玉県川越市で開業している「あなたの、はた「楽」をサポート」する社会保険労務士です。
元リケジョであり、IT業界から社会保険労務士に転身した、ちょっと異色の経歴をもつ社労士です。
プライベートでは3男児の母になり、会社員時代に産休・育休・時短勤務も身をもって経験済。市内保育園に10年以上お世話になっています・・・
働く時間は人生の3分の1ともいわれます。
社長さんも従業員さんも、働くすべての人に楽しい仕事人生を送ってほしいという思いから、社会保険労務士になりました。
現在は社労士業である労務管理と合わせて、人事制度・賃金制度を中心とした制度作り、採用育成に関するコンサルティングを行っています。
中小企業の身近なアドバイザーとして、よりよい職場づくりを応援しています。