「人を雇用する中小企業の経営者様」に知ってただきたい労働・社会保険法に関する情報を、ブログでお伝えしています。
「あなたの、はた「楽」をサポート」、おひさま社会保険労務士事務所代表の篠田 恭子です。
「今年はいい助成金ないんですよね?」
最近、よく聞かれます。
確かに一理ありまして、昨年度までは小さな会社でも取り組める「制度導入」の助成金
職場定着支援助成金の雇用管理制度コース
人材開発支援助成金 制度導入コース
が、受給額が減ったり、コースがなくなったり、要件が厳しくなったりしています。
また、結構有名な助成金の、キャリアアップ助成金の正社員化コース。
こちらは非正規雇用の正社員化の助成金ですが、要件が厳しくなりました。
正社員になる前6か月、なった後6か月で、賃金が5%UPしていなくてはいけないという要件が入ったのです。
助成金の不正受給の防止の観点もあり、年々要件が厳しくなり、取り組むのが大変になっています。
昨年度まではこの条件でもらえたけれど、今年は同じバターンではもらえないという場合もあります。
今まで助成金の取り組みをたくさんされていた会社さんにとっては今年は助成金でこれは!というものがないかもしれません。
ただ、助成金の受給をしたことがない会社様が
もらえる助成金がまったくない
ということでは決してありません。
助成金の予算としては、今年も十分な予算があります。
キャリアアップ助成金 正社員化コースは厳しくなった半面、拡充している部分もあります。
育児休暇関係の助成金は、特に充実しています。
無料相談をお受けする中で、会社様の状況によって、ご提案が難しい場合もあります。
これも事実です。
特に助成金をもらうためには「労働関係法令」を守っていることが、大前提ですので、労働法の定めを知らずに経営者様のさじ加減で会社運営をしているような会社さんですと、難しいです。
ただ将来に向かってずっと助成金がもらえないということではないので、
まずは「労務管理をきちんと会社さんでやっていただくこと」
そのあと、受給できる助成金を受給していく
ということになります。
労務管理ってどうするの?
手続き関係でわからないことがあれば労働基準監督署、ハローワーク、年金事務所で丁寧に教えてもらえると思います。
労働保険、社会保険は社会保険労務士の専門分野なので、もちろん社会保険労務士に聞いていただけたら答えられると思います。
入社のときにどんな手続きをするのか
基本給や手当はどう設定したらいいのか
お休みはどれくらい与えないといけないのか
入社した従業員とかわす契約書や誓約書はどうしたらいいのか
どういう情報をもらったらいいのか
出勤簿はどうしたらいいのか
給与計算はどうやってすればいいのか、残業代の計算は?
これらは、社労士がサポートできる内容です。
しのだ
助成金の診断については、無料でやってくれる社会保険労務士事務所がたくさんあります。
そういうサービスを利用するのがおすすめです。
助成金診断や調査で費用をとる悪質な業者がいますので、くれぐれもご注意くださいね。
埼玉県川越市で開業している「あなたの、はた「楽」をサポート」する社会保険労務士です。
元リケジョであり、IT業界から社会保険労務士に転身した、ちょっと異色の経歴をもつ社労士です。
プライベートでは3男児の母になり、会社員時代に産休・育休・時短勤務も身をもって経験済。市内保育園に10年以上お世話になっています・・・
働く時間は人生の3分の1ともいわれます。
社長さんも従業員さんも、働くすべての人に楽しい仕事人生を送ってほしいという思いから、社会保険労務士になりました。
現在は社労士業である労務管理と合わせて、人事制度・賃金制度を中心とした制度作り、採用育成に関するコンサルティングを行っています。
中小企業の身近なアドバイザーとして、よりよい職場づくりを応援しています。