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障害基礎年金の打ち切りに関する問題

「人を雇用する中小企業の経営者様」に知ってただきたい労働・社会保険法に関する情報を、ブログでお伝えしています。

「あなたの、はた「楽」をサポート」、おひさま社会保険労務士事務所代表の篠田 恭子です。

 

障害基礎年金は時々ニュースになることがあります。

障害年金が取り上げられることで、周知されることは非常にうれしいことですが、こちらのニュースはいたたまれない気持ちになる問題でした。

20歳以降に障害を負った受給者のうち約2900人が「状態が軽くなった」として、昨年4月から1年間に支給を打ち切られていた。

 

その後、再調査し、障害等級に該当すれば停止月までさかのぼって支給するという方針になった。

という内容です。

どうしてこの問題が起きてしまったのでしょうか。

障害年金の審査はどこで行っているのか

まず、審査については、2017年4月から

日本年金機構

障害年金センター(東京)で審査・決定

するという運用に変更されました。

 

それまでは

障害厚生年金

審査決定はすべて本部

障害基礎年金

都道府県の事務センターにて審査・決定

と分かれていました。

この運用で1つ大きな問題点がありました。

障害「基礎」年金の決定が都道府県によって異なってしまい、認定されやすい県とされにくい県があったのです。

いちばん認定されやすいの県が大分県 24%

認定されにくい県が栃木県4%

最大6倍の地域差ということで、問題になっていたのです。

そのため、是正するために2017年4月からすべての審査を東京で一元化することになったのです。

障害等級はどうやって決まるのか?

つぎに障害等級の決め方ですが、障害年金の障害認定(障害等級の決定)は、日本年金機構の障害認定医がいらっしゃいます。

障害認定医が、提出された請求書類・診断書を見て、厚生労働省が定める障害認定基準をもとに障害等級を決定しているのです。

混乱の理由は?

今までと同じ診断書を出したのに支給停止になった。

これは、2017年から上記のように都道府県ごとに行われていた審査が東京に一元化され、審査の仕組みが変わったことが原因と言われています。

今まで、都道府県ごとに障害認定医がいて、その方が認定をしていました。2017年4月からは東京に一元化したので、障害認定医が変わったからのようです。

障害認定医は誰なのか?

では、障害認定を行っているお医者様は誰なのか?という疑問がわくと思います。

残念ながら今のところ、開示されていません。

この件については、下記の東京地裁判決が出ています。

「開示すれば判定業務に支障を及ぼす恐れがある」という理由で棄却されています。

障害年金判定医開示認めず 東京地裁判決 

国の障害年金の支給・不支給を判定する日本年金機構の委託医師の氏名などを開示しないのは不当だとして、東京都内の社会保険労務士が年金機構に不開示決定の取り消しを求めた訴訟の判決で、東京地裁は23日、「開示すれば判定業務に支障を及ぼす恐れがある」として訴えを棄却した。

 

提訴した社労士の安部敬太さん(58)は「判定の透明性が担保されない。控訴する方向で考えたい」と話した。安倍さんは2013年に埼玉県内の判定医の氏名や勤務先などの開示を請求したが、不開示とされた。〔共同〕

まとめ

障害年金の審査は、東京に一元化されています

地域格差を是正するといういい面もありますが、問題もあるようです

 

障害年金には制度の周知不足、申請の難しさなど様々な問題があります。

少しずつ、いい制度になっていけばいいと願っています。

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