「人を雇用する中小企業の経営者様」に知ってただきたい労働・社会保険法に関する情報を、ブログでお伝えしています。
「あなたの、はた「楽」をサポート」、おひさま社会保険労務士事務所代表の篠田 恭子です。
助成金に関して、事業所へFAXDMや電話営業が多いとよくうかがっています。
中には悪質な業者がいますので、十分にご注意ください。
やり方としては、厚生労働省や各都道府県労働局、ハローワークの名前を出して、アピールしてくるやり方です。
DMや電話営業をするにあたって「厚生労働省が関与している」と言うことで経営者様を誤解させ、安心感を経営者さんに与えて、
話を聞いてもらおうとすること、サービスを利用してもらおうとすることを考えているのです。
「NTTからの案内です」と言われると何か大切な用事なのかもしれない、聞いてみようかな」
とすぐに電話を切らずに聞いてしまうのと同じなのではないかなぁと思います。
あたかも厚生労働省が出していると誤解させるような文章であったり、
「厚生労働省から委託されて助成金の査定している」
というように「厚生労働省が行っている」という内容で、営業をしてくるそうです。
資料を見せてもらったことが何度かあるのですが、助成金の冊子、説明資料、ホームページ等、
冊子はきちんと製本されていますし、ホームページもかなり作りこんでいます。
正直、私が作ってお配りしているものより、しっかりして見える資料・ホームページであったりするのです。
「必ず○○円の助成金が受給できる」
と金額を強調していたり
助成金の調査でいくら、
受給診断でいくら
とお金をとるような業者には、特に注意しておかれるとよいと思います。
助成金は必ずもらえるわけではありませんし
社労士事務所なら通常、貴社でどの助成金がもらえるかを調べるのにお金をいただくことはないからです。
そもそも助成金の情報は公開されていますので、助成金を調査という時点で、意味がよくわかりません。
厚生労働省からも事業主の皆様宛に、「助成金に関する勧誘にご注意ください」というタイトルで、下記の注意喚起の文章が出ています。
事業主の皆様へ
助成金に関する勧誘にご注意ください
雇用関係助成金の申請や、助成対象の診断及び受給額の無料査定をするといった記載の書面を一方的に送付(FAX)することによって
助成金の活用を勧誘する業者の情報が寄せられています。
厚生労働省や労働局・ハローワークでは、このような勧誘に関与している事実はありませんので、
十分に御注意ください。
まとめ
ハローワークに行きますと、助成金の活用を勧誘する悪質な業者にご注意くださいという内容のチラシが目に付くところに貼ってあります。
もちろん、社会保険労務士の間でも問題視されています。
ですが、なかなか、こういう営業をする業者を無くすことができないのが現状です。
「自己防衛」の意識を持ってください。
しのだ
助成金は悪いものではありませんし、受給できる会社様にはもらっていただきたいものです。
ただ、悪質な業者には十分にご注意くださいね!!
埼玉県川越市で開業している「あなたの、はた「楽」をサポート」する社会保険労務士です。
元リケジョであり、IT業界から社会保険労務士に転身した、ちょっと異色の経歴をもつ社労士です。
プライベートでは3男児の母になり、会社員時代に産休・育休・時短勤務も身をもって経験済。市内保育園に10年以上お世話になっています・・・
働く時間は人生の3分の1ともいわれます。
社長さんも従業員さんも、働くすべての人に楽しい仕事人生を送ってほしいという思いから、社会保険労務士になりました。
現在は社労士業である労務管理と合わせて、人事制度・賃金制度を中心とした制度作り、採用育成に関するコンサルティングを行っています。
中小企業の身近なアドバイザーとして、よりよい職場づくりを応援しています。