「人を雇用する中小企業の経営者様」に知ってただきたい労働・社会保険法に関する情報を、ブログでお伝えしています。
「あなたの、はた「楽」をサポート」、おひさま社会保険労務士事務所代表の篠田 恭子です。
私自身はこの業界へは異業種から参入組です。
そもそも社会保険労務士(社労士)という資格・仕事を知ったのも、最初の会社に入社してからでした。
受験生仲間が社労士試験に合格してご縁につながったり、事務指定講習や県会等の研修を受けたり、開業塾に通ったり(しばらくして後輩たちに話をしに行ったり)、その他同業者向けの集まり、セミナー等を通じて、徐々にお知り合いが増えていったという感じです。
最近では
「開業します~」
とうれしいご連絡をいただくことがあります。
つい先日は、某所に書類提出に行きましたら
「篠田先生ですよね、開業塾でお会いしました・・・」
思いがけず、窓口の方にお声掛けをいただきびっくり仰天(笑)
ふだん、かなりラフな服で出歩いていることを反省しました(苦笑)
前置きはさておき、社会保険労務士の資格を取るには、かなり本気で取り組まないと受かりません。そこまで頑張った資格を、その後の将来どれくらい活かせるのだろうか。
資格取得に費やした時間が長ければ長いほど、気になる点ではないでしょうか。
ということで今回は、実体験をもとに社労士資格を取るメリットをまとめてみたいと思います。
社会保険労務士の資格のいいところ
1.独立も勤務もできる!
社労士の登録にはいくつか区分があります。
①開業社会保険労務士
簡単に言うと、「自分の名前で」業として社会保険労務士の仕事をすることができるのが「開業社会保険労務士(開業社労士)」ということになります。
開業社労士の仕事の仕方については、例えば大きな事務所を設置して事務員を何人も雇用している人や、
自宅に事務所を構えて業務を行っている人もいるなど様々ですが、開業社労士は「事務所」を1か所設置しています。
②社会保険労務士法人
社労士業務を組織的に行うことを目的として社会保険労務士によって設立された法人の社員(出資者)という位置付けであり、開業社労士的性格を持っています。
③勤務登録
開業社労士や社会保険労務士法人の社員以外の社労士(非開業社労士)としては、まず、社会保険労務士事務所や社会保険労務士法人、あるいは一般企業の事業所等に勤務登録している社労士(勤務社労士)が挙げられます。
④その他登録
「その他登録」の社労士は、社会保険労務士法に規定された社会保険労務士の業務を社労士として行うことはできず、そのため、無資格者でもできる労働相談等を行う際に「社会保険労務士」と名乗って相談業務を行うこともできません。自ら開業登録して社労士業務を行うことをせず、所属する事業所があってもそこで勤務登録もしない、例えば企業等に勤務していて開業登録はしない状況であり、しかもその企業内で社労士業務に該当する業務を扱う部署にいないようなケースで「その他登録」として社会保険労務士会に登録している場合があります。
ご参考
茨城県社会保険労務士会 社労士と社労士制度 よくある質問(Q&A FAQ)
①②ですと経営者として携わりますが、③ですと企業に社員として勤めることになります。
③は大きな売り上げはないかもしれませんが、①②と比べ、毎月給料収入が入りますので、収入が安定するのはメリットだと思います。
日本の場合、転職すると収入が下がってしまうことも多いですし、前職とまったく違う仕事につかざるを得ないことも多々あると思います。
その点、資格を持っていると、いい就職先があれば入社すればいいですし、いい就職先がなくても独立ができるので、選択肢が広がります。
私自身、社労士資格を取る前ですが、社労士事務所や会計事務所の求人に応募したことがあります。でも、採用してもらえませんでした。
子育てと両立(保育園の送り迎え)、通勤等も考えると、なかなか応募できる事務所もありませんでしたし。
いろいろ悩んで、紆余曲折を経て、自分で独立することにして今に至ります。
独立ができる、これは強いです。
ただ、すべての人に独立を進めるつもりはありません。
資格を取ったらすぐに独立開業する人もいますし、勤務で経験を積んでから独立開業という道もあります。ずっと勤務社労士という人もいます。
私は、その人の人生なので、その人の考え方やライフスタイルによって選んでいけばいいと思っています。
2.資格を活かして働ける場所がある
社労士事務所(社労士法人)で資格を活かせるのはもちろん、ほかの場所でも資格取得を通じで学んだ知識を活かせる場がたくさんあります。
・年金事務所
・ハローワーク
・労働基準監督署
・健保組合
・人事労務コンサルタント
・年金コンサルタント
・経営コンサルタント
・社労士受験の講師
・社員研修の講師
・税理士事務所(会計事務所)
などなど・・・
どれくらいの確率で入れるかと言われるとわかりませんが、いろいろな分野で活躍している方を見ています。
営業が得意とか、ITが得意とか、別の得意分野がある方は、社労士資格とかけ合わせて、新たなお仕事を生み出している方もたくさんいます。
同じ資格を持っている、同じ年に合格した・・・といっても皆さんそれぞれまったく違う人生を歩んでいます。その違いが面白いですね。
3.年齢は関係ない
人生100年時代と言われるようになった昨今。
60歳で退職してその後は仕事をしない
ということではなくて、年金をもらいながら、できるだけ長く働くことが求められるようになってきました。
社労士は、長く会社勤めをされた後の方、子育て一段落した方。50代、60代で独立開業される方もたくさんいらっしゃいます。
毎日外で力仕事をするわけでもなく、お客様訪問はあるにせよ基本的に事務所内での頭脳労働です。
年齢を重ねて、体力的に心配がでてきても続けられるお仕事かな、と思っています。
4.独立しやすい
自宅を事務所にしている方も多く、自宅で開業するなら、パソコンと電話とネット環境とプリンターさえあれば、たいていの業務を行うことができます。
つまり、開業資金がそれほどなくても、開業はできます。
また、社会保険労務士試験に合格した後、社労士として登録するには、実務経験2年以上の経験が必要ですが、これにもありがたいことに
事務指定講習という講習を受けることで、実務経験に変えることができます。
租税または会計に関する事務のうち、所定の業務に従事した経験が通算2年以上必要
だそうです。社労士は独立がしやすいです。
しのだ
私は子育て中ですが、今の働き方がいちばん働きやすくて自分にあっています。自分のスキルも活かせていい仕事をさせてもらっていると思っています。
クリックもよろしくお願いいたします。
埼玉県川越市で開業している「あなたの、はた「楽」をサポート」する社会保険労務士です。
元リケジョであり、IT業界から社会保険労務士に転身した、ちょっと異色の経歴をもつ社労士です。
プライベートでは3男児の母になり、会社員時代に産休・育休・時短勤務も身をもって経験済。市内保育園に10年以上お世話になっています・・・
働く時間は人生の3分の1ともいわれます。
社長さんも従業員さんも、働くすべての人に楽しい仕事人生を送ってほしいという思いから、社会保険労務士になりました。
現在は社労士業である労務管理と合わせて、人事制度・賃金制度を中心とした制度作り、採用育成に関するコンサルティングを行っています。
中小企業の身近なアドバイザーとして、よりよい職場づくりを応援しています。